2018年9月18日火曜日

SQL Datababse Migration InstanceのIOPSの考え方

SQL ServerをAzure上に配置する場合、ディスクごとにIOPSのキャップがかかるので、データファイルを複数のディスクに分散配置させることでパフォーマンスを向上させることができます。

SQL Database Managed Instanceの場合はこれとは異なり、Premium Storageがデータファイルごとに使われるため、データファイルごとにIOPSのキャップがかかります。このため、データファイルの数やサイズの設計を考える必要があります。

Premium StorageはP10~P50が使われ、データファイルの大きさに従って動的に切り替わります。例えばデータファイルの大きさが100GBの場合はP10が使われるため、IOPSのキャップは500になります。大きさが200GBになるとP10のサイズは128GBであるためP20に切り替わり、IOPSのキャップが1100になります。
データファイルのサイズが小さくなる場合も同様の動きになります。例えば、200GBのデータファイルが100GBに縮小された場合、P20からP10に切り替わり、IOPSのキャップは500になります。